「デジタルサイネージ」という言葉をよく耳にするようになりましたが、それが何を指しているのか、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。デジタルサイネージとは、電子機器を使って情報を発信するメディアに対して使われる言葉です。電子広告などもこれに該当します。ディスプレイが広く発展し、ネットワークや無線LANが普及したことで相乗効果を生み、新しい市場の形として注目されているのです。
最近日本で話題になったデジタルサイネージと言えば、新宿に登場した猫の巨大広告です。三毛猫の立体映像が映しだされる仕組みですが、その猫が本当に生きているかのように立体的であるため、登場したときには大きな話題になりました。この広告を見るために新宿に行きたいと思う方や「広告とはこのようにあるべきだ」と反響が大きく、デジタルサイネージとして大成功の一例です。電子広告は、何の変哲もなくありきたりであれば、人目を惹かず、それどころか視聴者にとって「邪魔な情報」に思えてしまいます。
無料動画は広告を付けることで成り立っていますが、動画に新鮮味がなければ邪魔で、スキップする方がほとんどですから、それに比べて新宿の巨大広告は「見たい」と思わせることに成功している良例です。この電子広告は海外のニュースでも取り上げられたようです。広告は上手く使えば「話題」となり、失敗すれば「邪魔だ」と思われてしまうため発信にはセンスが問われます。デジタルが普及したことで今後も面白い広告が生まれていくことでしょう。