デジタルサイネージは、身近にある機器を利用すればデジタルサイネージのような働きをするものを自作することが可能です。運用台数も更新頻度も少ないのであれば、自作をすることで専用の商品を購入するよりコストを抑えることができます。デジタルサイネージを自作する場合にまず必要となるものは、コンテンツを表示させるための装置です。大型の液晶テレビやパソコン用ディスプレイがあれば、それを表示用の機器として使うことができます。
ただし、デジタルサイネージは本体のみでコンテンツを表示できますが、テレビやPC用ディスプレイは外部から送られてきたデータを表示させる機能しかありません。したがって、コンテンツを表示させるためには、データがおさめられたパソコンとHDMIケーブルが必要です。パソコンは営業時間中は常時稼働させなければならないため、ハードウェアは壊れにくい構成にする必要があります。コンテンツを作成するために使用するパソコンは、表示のために使用するものとは別に用意しましょう。
作成したデータはストレージをつかって移すことができるほか、パソコン同士の距離が近い場合はケーブルでつなげば直接データを送ることができます。なお、ルーターなどのネットワーク機器を導入すれば、遠い場所からデータを送ることができるようになりますが、ネットワークの設定の仕方に注意しないとコンテンツ表示用端末を第三者に悪用されてしまうおそれがあるので、初心者はこの方法は避けた方が良いでしょう。